20代社会人におすすめの資産運用5選|少額から始める将来設計ガイド

資産運用

■はじめに|20代から資産運用を考えるべき理由とは?

「資産運用って、結局お金持ちがやるものでしょ?」

そう感じている方は、実はとても多いです。

でも、それは過去の常識。今は違います。

むしろ、収入や貯金がまだ少ない20代だからこそ、資産運用を始めるべき時代になってきています。

その理由は、以下の通りです。

  • 年金や将来の社会保障が不透明で、「自分で備える力」が必要になってきた
  • 銀行に預けていても、超低金利時代ではお金がほとんど増えない
  • 少額からスタートできる初心者向けの制度が数多く整っている

そして何より、20代の最大の強みは「時間」です。

お金を増やすには「時間を味方につけること」がとても重要。

たとえ月1,000円でも、20代からコツコツ積み立てれば、将来は大きな安心につながる資産へと育ちます。

この記事では、初心者でも無理なく始められる資産運用方法を5つ厳選してご紹介します。

「今の自分でもできる」と思える選択肢を見つけて、将来への一歩を踏み出すきっかけにしてみてください。

■資産運用の基礎知識|20代社会人が知っておくべきポイント

「資産運用=危ない」「ギャンブルみたいなもの」

そんなイメージを持っている人は、今も少なくありません。

ですが、実際にはリスクを抑えつつ、着実にお金を育てていく手段として、若い世代を中心に注目が集まっています。

たとえば、公務員や会社員など安定した立場の人でも、つみたてNISAやiDeCoなどの制度を活用して、堅実に将来に備えているケースが増えているのです。

ポイント①:資産運用は少額からでも可能

「お金が貯まってから始めよう」と思っていると、いつまで経っても始められません。

実は、月1,000円から始められる資産運用サービスは数多く存在します。

たとえば、つみたてNISAなら楽天証券やSBI証券で100円からスタート可能です。

大切なのは、金額の大小よりも「習慣化」すること。少額でも継続すれば、大きな差になります。

ポイント②:複利の力は「時間」が最大の味方

複利とは「運用で得た利益を、さらに次の運用に回す」仕組みのこと。

雪だるまのように利益が利益を生むので、「長く続けるほど資産が加速度的に増えていく」のが特徴です。

たとえば、年利5%で毎月1万円を20年間積み立てると…

  • 元本:240万円 → 最終的には約412万円に

これは利回りではなく、時間が生み出す力によるものです。

20代の今から始めれば、30代・40代には大きな差がつきます。

ポイント③:リスクとリターンの関係を理解する

資産運用には、「リスクを完全にゼロにすることはできない」という前提があります。

ただし、それは怖がるべきことではなく、コントロールできるものです。

たとえば…

  • 債券中心の投資 → 安定性が高いが、リターンは控えめ
  • 株式中心の投資 → 値動きが大きい分、高いリターンが狙える

まずは自分の性格や目的を明確にし

  • 「将来のためにコツコツ」ならインデックス投資
  • 「短期間で増やしたい」ならリスク許容度を高めに設定

など、目的に合ったスタイルを選ぶことが成功のカギになります。

■20代社会人におすすめの資産運用5選(少額スタートOK)

① つみたてNISA|最初の一歩に最適な非課税制度

「資産運用を始めたいけど、何から手をつければいいか分からない…」

そんな初心者の方にまずおすすめしたいのが、つみたてNISA(少額投資非課税制度)です。

✔ 月1,000円〜スタート可能

無理なく始められる金額設定で、学生や新社会人でも気軽に運用を始められます。

クレジットカード積立を活用すれば、ポイント還元を受けながら投資することも可能です。

✔ 利益が最長20年間非課税

通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用すれば、最大20年間、運用益がまるごと非課税になります。

この非課税メリットは長期で積み立てるほど効果を発揮します。

✔ 金融庁が基準を設けた「厳選された投資信託」だけが対象

ハイリスクな商品は対象外で、長期・分散・積立に適した投資信託・ETFのみが選べるため、初心者にも安心して選べる仕組みになっています。

代表的な投資信託

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)
  • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド など

✔ 注意点と活用のコツ

  • 年間投資上限額は120万円(新NISAの成長投資枠)
  • 一度売却するとその分の非課税枠は復活しない(年間非課税枠は使い切り)

そのため、「長く持ち続ける」ことを前提に、無理のない範囲でコツコツ続けるのが最適です。

初心者が資産運用を始める際、最もハードルが低く、かつ効果も大きい制度がつみたてNISAです。

「どの制度から始めるべきか迷ったら、まずはつみたてNISA」、それがいまの資産形成のスタンダードです。

② iDeCo(イデコ)|節税しながら将来の年金を作る

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、将来の年金を自分で作るための制度です。

年金と聞くと難しそうに感じますが、税制メリットが非常に大きく、長期資産形成にぴったりの方法です。

✔ 掛金は月5,000円からスタート可能

少額から始められるので、給与に余裕がない20代でも無理なく取り組めます。

上限額は職業によって異なり、会社員で企業年金がない人なら月額2万3,000円まで拠出可能です。

✔ 3つの節税メリットが強力!

iDeCoの最大の魅力は、「節税」です。

  1. 掛金が全額所得控除(=所得税・住民税が安くなる)
  2. 運用益も非課税(通常なら約20%かかる税金が0円)
  3. 受け取り時にも税制優遇あり(退職所得控除や公的年金等控除が使える)

たとえば、年収300万円の会社員が月1万円を拠出した場合、年間で約1万8,000円の節税になる試算もあります。

✔ 注意点:60歳まで原則引き出せない

iDeCoは「老後の資産づくり」が目的なので、基本的に60歳までは資金を引き出すことができません。

そのため、生活費や急な支出に使うお金ではなく、「使う予定のない余裕資金」で運用するのが原則です。

✔ 商品選びは低コストなインデックスファンドが基本

iDeCoでも投資信託を選びますが、手数料や信託報酬が安いものを選ぶことが大切です。

以下のようなファンドが人気です

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)など

将来に向けた「じぶん年金」をつくる制度、それがiDeCo。

「税金対策+老後の資産形成」を同時に進めたい方にとって、非常に合理的かつパワフルな制度です。

時間がある20代のうちに始めておけば、将来の自分が感謝する武器になること間違いなしです。

③ 投資信託(インデックスファンド)|プロにおまかせで分散投資

投資信託(ファンド)とは、複数の投資家から集めたお金をまとめて、運用のプロ(ファンドマネージャー)が株や債券などに投資してくれる仕組みです。

なかでもインデックスファンドは、日経平均やS&P500などの指数に連動するタイプで、初心者にもわかりやすく、コストも低いのが特徴です。

✔ 少額・自動で「プロ並み」の分散投資ができる

  • 1つのファンドを購入するだけで、国内外の株式や債券に分散投資が可能
  • 証券会社によっては100円から購入可能なので、20代のうちから無理なく始められます
  • 自動積立設定をすれば、毎月決まった日にコツコツ投資でき、継続の習慣化が簡単

✔ 特に人気のインデックスファンド

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 米国の主要500社に広く分散。過去の実績・人気ともに高い
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) 米国のほぼすべての上場企業に投資。長期での成長に期待
  • SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド 世界中の株式に分散投資できる「これ1本」タイプ

✔ 手数料の低さ=長期運用では最重要ポイント

投資信託には「信託報酬」という運用手数料がかかります。

インデックスファンドはこの信託報酬が0.1%前後と非常に低コストなので、長期で見たときにコスト差が大きく響きます。

✔ インデックス投資が初心者に向いている理由

  • 売買タイミングを考える必要がない(長期保有が前提)
  • 一度選んだら、ほぼ「ほったらかし」でもOK
  • 資産の増減に一喜一憂せず、時間を味方につけた運用が可能

インデックスファンドは、「面倒くさいことはプロに任せて、長く持つだけ」という極めてシンプルな投資方法です。

つみたてNISAの対象にも多く含まれており、初心者にとって最初の一歩としても最適です。

④ ロボアドバイザー|知識ゼロでも自動で運用スタート

ロボアドバイザー(ロボアド)は、AIやアルゴリズムが自分に合った資産運用を提案・実行してくれるサービスです。

「投資はやってみたいけど、何を買えばいいのか分からない…」という初心者にとって、最も手軽な入り口の一つです。

✔ 自動で資産配分・運用・リバランスまで対応

  • 年齢・年収・リスク許容度などの質問に答えるだけで、最適なポートフォリオ(資産配分)を提案
  • その後は、自動的に投資先を決定し、定期的にバランスを調整してくれる
  • 完全「おまかせ」で資産運用が始められるのが最大の魅力

✔ 少額からスタートできるサービスが充実

  • THEO(テオ):月1万円〜、グローバル分散に強い
  • WealthNavi(ウェルスナビ):10万円〜、つみたてNISAにも対応
  • 楽ラップ:楽天証券が提供、楽天ポイントも使える

近年では、月100円から始められる「ミニプラン」なども登場し、学生や若手社会人でも始めやすい環境が整っています。

✔ 忙しい人・知識がない人にこそ向いている

  • 「時間がなくて調べる余裕がない」
  • 「複雑な投資先の比較や管理は苦手」そんな人でも、ロボアドなら設定したら「ほったらかし」でOK。

アプリで資産の推移を確認できるので、運用実績の「見える化」にも優れています。

✔ 注意点:手数料と商品選定はチェックを

  • 一般的なロボアドバイザーの運用手数料は年率1.0%前後と、インデックスファンドよりは高め
  • すべて自動化されているため、細かい運用方針を自分でコントロールしたい人には不向き

とはいえ、手間なく安心して資産運用をスタートしたい初心者にとっては、非常にバランスの良い選択肢です。

投資に不安があるなら、まずはプロに任せる」という選択から。

ロボアドバイザーは「失敗しにくい、最初の一歩」を踏み出したい20代にぴったりの方法です。

⑤ ポイント投資|実質「ノーリスク」で投資デビュー

「興味はあるけど、いきなり自分のお金を投資に使うのは怖い…」

そんな方にぴったりなのが、ポイント投資です。

楽天ポイントやdポイントなどの「日常で貯まるポイント」を使って投資体験ができる、実質ノーリスクの入門方法として、近年注目を集めています。

✔ 使うのは「お金」ではなく「ポイント」だから安心

  • 日々の買い物やサービス利用で貯まったポイントを活用
  • もし運用がマイナスになっても、失うのは現金ではなくポイントだけ
  • 「まずはやってみる」ことの心理的ハードルがぐっと下がる

✔ 対応サービスの例

  • 楽天ポイント投資(楽天証券) → 楽天スーパーポイントで、つみたてNISAや投資信託を購入可能
  • dポイント投資(d払い/dカード) → ドコモ利用者に人気。アプリで手軽に投資体験ができる
  • PayPay資産運用(PayPayボーナス運用) → キャッシュレスで貯めたPayPayポイントを使って簡単投資

✔ 投資初心者が得られる3つのメリット

  1. 運用の基本(価格変動や複利)を体感できる
  2. 口座開設やアプリ操作に慣れる練習になる
  3. 資産運用に対する“恐怖感”が軽減される

「ポイントでもこんなに増減するんだ…」という感覚を持てれば、次に現金で始めるときにも、より冷静に判断できるようになります。

✔ 注意点:本格的な資産形成には向かない

  • 投資できるポイントの額に上限がある
  • 長期・大規模な運用には不向き
  • あくまで「体験」や「きっかけ作り」としての活用が基本

とはいえ、「いきなり現金は不安…」という人にとって、ポイント投資はゼロリスクで投資を学べる最高の練習台になります。

まずはリスクゼロで試したい。そんな人こそ、ポイント投資から資産運用の世界へ一歩踏み出してみましょう。

■資産運用を始める前に知っておきたい3つのこと

資産運用は始めることが何より大事ですが、その前に最低限おさえておくべきポイントがあります。

これを知っておくことで、無理のない・長く続けられる運用ができるようになります。

① 目的と目標を決める

「なんとなく増やしたい」では、途中でモチベーションが続かないことも。

まずは、以下のような資産運用をする目的を明確にしましょう。

  • 5年後に留学資金を100万円貯めたい
  • 将来の結婚やマイホーム資金を準備したい
  • 60歳以降の生活資金を自分で積み立てたい

目的が決まれば、それに合った運用方法や金額の目安も自然と見えてきます。

② 無理のない金額でスタートする

「早く成果を出したい」と思って、生活を圧迫する金額で始めてしまうと、長続きしにくく挫折の原因になりがちです。

  • 目安は毎月の収入の5〜10%以内
  • 生活費を確保した上で、なくても困らないお金を使う
  • まずは月1,000円や5,000円など、習慣化できる金額から

運用は継続こそ最強。まずは続けられる金額でOKです。

③ 情報収集は「信頼できる情報源」から

SNSやYouTubeで情報を得ることもできますが、中には誇張された内容や、根拠のない情報も多く含まれます。

信頼できる情報源の例

  • 金融庁・証券会社・銀行などの公式サイトや資料
  • 複数のメディアや書籍で内容が一致している情報
  • 実績のあるブロガーやファイナンシャルプランナーの解説

迷ったときは、複数の情報を照らし合わせて確認する習慣をつけるのがコツです。

■まとめ|将来への第一歩は「小さく始める」こと

「資産運用=難しい、怖い」というイメージは、もう過去のもの。

今は、月1,000円から・スマホ1つで・初心者でも始められる時代です。

特に20代は、時間という最大の武器を持っています。

今のうちに小さな一歩を踏み出せば、10年後・20年後に大きな安心と自由を手に入れることができます。

このページで紹介したおすすめの資産運用5選

  1. つみたてNISA|非課税で積立できる安心の制度
  2. iDeCo(イデコ)|節税+老後資金を同時に準備
  3. インデックス投資信託|手間なく分散投資できる
  4. ロボアドバイザー|知識ゼロでもプロにおまかせ
  5. ポイント投資|現金を使わずノーリスクで体験

どれも、「これなら自分にもできそう」と思える入り口ばかりです。

いきなり完璧を目指す必要はありません。まずはできることから、少額からでOKです。

未来の自分へのプレゼントは、今日の小さな行動から

資産運用は、始めたその日からお金に働いてもらう仕組みを持つということ。

それは、将来の自分を支える力を育てることでもあります。

さあ、今日から一歩踏み出してみましょう。

あなたの未来をつくるのは、今のあなたの決断です。

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